TMJ DISORDER

顎関節症治療

WHAT’s 顎関節症の症状とは

顎関節症は、顎関節やその周囲の筋肉に異常が起こることで発症します。主な症状には、顎を動かす際の痛みや違和感、口を大きく開けられない開口制限、顎関節の雑音(クリック音やカクカク音)、顎のこわばりや疲労感があります。また、頭痛や耳鳴り、顔面痛を伴うこともあります。慢性的になると日常生活に支障をきたすため、早期診断と適切な治療が大切です。

SUCORE CHECK 顎関節症スコアチェック

それぞれの項目で当てはまるものにチェックをつけ、「点数を確認する」ボタンを押してください。

下記の質問に対して、最も近い答えを選択してください。

質問 ほとんどない 少しある ある
噛み合わせの位置が定まらないと感じたことはありますか?
急に口が思うように開かない、顎がスムーズに動かないことがありますか?
噛み合わせに違和感を感じたことがありますか?
歯ぎしりや食いしばりの癖がありますか?
自分の歯並びについて気になることがありますか?
左右どちらか一方で噛むくせがありますか?

※このチェック表で、全ての異常が発見できるわけではありません。
仮に9点以上になった場合でも、治療が必要ではないケースもあります。

WHY 顎関節症の原因とは

顎関節症の原因は多岐にわたり、噛み合わせの不具合、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節や周囲筋への過度な負担が大きな要因として挙げられます。さらに、姿勢の悪さやストレスによる筋緊張、関節内部の軟骨や靭帯の変性、炎症も症状を引き起こす要因となります。これらの複数の要素が絡むことが多く、原因の特定と総合的な治療が必要です。

01

診査・診断

01顎関節周囲の触診

顎関節症の診査では、顎関節と周囲筋を丁寧に触診し、圧痛部位や筋のこわばり、開閉口時の関節音有無を確認します。これにより痛みの部位や原因筋を把握し、適切な診断・治療計画の立案につなげます。

顎関節周囲の触診

02顎関節の画像診断

正確な診断にはレントゲンやCTが有効です。関節円板評価にはMRIも用い、骨の形態や位置、円板のズレ、炎症の有無を視覚的に確認します。触診・問診と併用することで、原因特定や重症度判断に役立ちます。

顎関節の画像診断

03K-7による咬合診断

K-7システムは筋電図や下顎運動、咬合力を数値化するデバイスで、筋緊張や関節運動異常、咬合バランスを客観的に把握できます。治療前後の変化も確認でき、科学的根拠に基づく診断・治療計画が可能です。

K-7による咬合診断

02

治療の方法

01咬合データに基づく個別治療計画

咬合状態や顎運動データをもとに患者様一人ひとりの症状・原因に合わせた治療計画を立てます。マウスピース療法、咬合調整、生活習慣改善などを組み合わせ、無理なく効果的な改善を目指します。

咬合データに基づく個別治療計画

02スプリント療法(ナイトガード)

就寝中にナイトガードを装着し、顎関節や咬合筋への負担を軽減する治療法です。歯ぎしりや食いしばりを抑制し、関節・筋の緊張を和らげます。症状や咬み合わせに応じたカスタム設計が重要です。

スプリント療法(ナイトガード)

03噛み合わせの調整

咬合不良は関節や筋に継続的な負担をかけるため、歯の高さや形を微調整し、バランス良い咬合状態に導きます。無理のない範囲で行い、顎運動のスムーズ化と症状緩和を図ります。

噛み合わせの調整

04低周波治療

顎関節周囲筋に微弱電気刺激を与え、筋緊張を緩和し血流を改善します。筋のこりや痛みを軽減し、顎運動をスムーズにする効果が期待できます。薬物療法やマッサージと併用し、総合的な改善を目指します。

低周波治療

05矯正治療による咬合改善

咬合乱れが顎関節症の原因となる場合、矯正治療で歯並び・咬合を整えます。適切なバランス回復で顎関節や筋への負担を軽減し、症状改善と再発予防につながります。治療期間は個人差がありますが、長期的な効果が期待できます。

矯正治療による咬合改善

03

癖・習慣の改善

01TCH(歯列接触癖)への行動修正

無意識に上下歯を接触させる癖(TCH)は慢性負担を与えます。正しい「安静時の舌・歯位置」を意識させる訓練で負担軽減と症状改善を促します。

TCH(歯列接触癖)への行動修正

02ストレス・姿勢・睡眠姿勢の見直し

ストレスや不良姿勢、睡眠時の頭顎位置は関節に影響します。適切姿勢維持やリラクゼーション、良質な睡眠環境整備で症状軽減・再発予防を図ります。

ストレス・姿勢・睡眠姿勢の見直し