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子どもの噛み合わせ大丈夫?歯科医が教えるチェック法と治療の始めどき

「うちの子、少し受け口かも…」「歯並びがガタガタな気がする」
お子さんの口元を見て、ふとそんな風に感じたことはありませんか。

子どもの噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、食事や発音、ひいては全身の健康にまで影響を及ぼすことがあります。
この記事では、熊本県熊本市南区にあるかどおか歯科医院が、お子さんの噛み合わせが気になる親御さんに向けて専門的な内容を分かりやすく解説します。

ご家庭でできる簡単なチェック方法から、不正咬合の種類、放置するリスク、そして具体的な治療法や始めるべきタイミングまでを紹介。
この記事を読めば、漠然とした不安が解消され、お子さんのために今何をすべきかが見えてくるはずです。

自宅でできる子どもの噛み合わせチェックリスト

専門的な知識がなくても、お子さんの噛み合わせの状態をある程度把握することは可能です。

見た目でわかるサイン(出っ歯、受け口、ガタガタなど)

まずはお子さんの口元をよく観察してみましょう。
以下の項目に当てはまるものがあれば、不正咬合の可能性があります。

チェック項目 具体的な状態
前歯の位置関係 ・「イー」と噛んだとき、上の前歯が下の前歯より5mm以上前に出ている(出っ歯)
・下の前歯が上の前歯より前に出ている(受け口)
・上下の前歯が全く噛み合わず、隙間が開いている(開咬)

噛み合わせの深さ

・噛んだときに下の前歯がほとんど見えないくらい、上の前歯が深く覆いかぶさっている(過蓋咬合)
歯の並び方

・歯が重なり合って生えている、またはねじれて生えている部分がある(叢生・乱ぐい歯)
・歯と歯の間に不自然な隙間がある(すきっ歯)
顔全体のバランス ・顔の中心と、上下の前歯の中心がずれている
・左右の口角の高さが違う

生活習慣に見るサイン(口呼吸、食べにくそうなど)

一見、歯とは関係なさそうな普段の癖や行動にも、噛み合わせの問題が隠れていることがあります。
お子さんの日常生活を思い返してみてください。

  • いつも口をポカンと開けている(口呼吸)
  • 食べ物をよく噛まずに飲み込む
  • 食べるのに時間がかかる、またはよくこぼす
  • 「サ行」や「タ行」などが言いにくそう
  • 4歳を過ぎても指しゃぶりや爪噛みの癖が抜けない
  • 寝ているときにいびきをかく
  • 頬杖をつく癖がある

これらのサインは、顎の正常な発育を妨げたり、歯並びを悪化させたりする原因となる可能性があります。

子どもに多い不正咬合の種類と将来のリスク

不正咬合は、歯並びや噛み合わせが正常でない状態の総称です。
見た目だけでなく、噛む機能や発音、全身の健康に影響を与えることがあります。

反対咬合(受け口):放置すると顎の成長に影響も
反対咬合(受け口)

下顎前突、いわゆる「受け口」は、下の歯が上の歯より前に出ている状態です。
遺伝的な要因も大きいですが、舌を前に出す癖や口呼吸などが原因となることもあります。
成長期に放置すると、下顎の骨が過剰に成長してしまう恐れがあります。
そうなると、将来的に治療が複雑になり、外科手術が必要になるケースも出てくるため、早期の相談が推奨されます。

上顎前突(出っ歯):歯を折りやすく、口が乾く原因に
上顎前突(出っ歯)

指しゃぶりなどの癖が原因で起こりやすい不正咬合です。
前方に突出した歯は、転倒した際などにぶつけて折りやすいというリスクがあります。
また、唇が閉じにくくなるため口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥して虫歯や歯周病にかかりやすくなるという問題も生じます。

過蓋咬合(深い噛み合わせ):顎の痛みや歯の摩耗につながる
過蓋咬合(深い噛み合わせ)

この状態では、下の前歯が上の歯茎を噛んでしまい、炎症を起こすことがあります。
さらに、下顎の動きが制限されることで顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす原因ともなり得ます。
放置すると歯の先端がすり減ってしまうことも少なくありません。

その他の不正咬合(開咬・叢生など)

奥歯で噛んでも前歯が閉じない「開咬」は、麺類などを噛み切るのが難しく、発音にも影響が出ることがあります。
歯がガタガタに生えている「叢生」は、歯ブラシが届きにくい箇所が多く、汚れが溜まりやすいため虫歯や歯周病のリスクが非常に高くなります。

なぜ?子どもの噛み合わせが悪くなる原因|遺伝と生活習慣

不正咬合の原因は一つではなく、「遺伝的要因」と「環境的要因」が複雑に絡み合って生じます。
原因を正しく理解することで、適切な対策をとることができます。

要因の種類 具体的な内容
遺伝的要因 ・親から受け継いだ顎の骨の大きさや形
・歯の大きさや本数
・骨格的な出っ歯や受け口など
環境的要因 ・長期間の指しゃぶりや爪噛み
・口呼吸
・舌で歯を押す癖(舌突出癖)
・頬杖をつく
・柔らかいものばかりでよく噛まない食生活
・虫歯などによる乳歯の早期喪失

遺伝的な要因は変えることができません。
しかし、指しゃぶりや口呼吸といったお口周りの悪い癖(悪癖)などの環境的な要因は、ご家庭での意識や歯科医院でのトレーニングによって改善が可能です。

子どもの歯列矯正をお考えの方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
【乳歯に隙間がない】永久歯の歯並びは大丈夫?矯正はいつから?年齢別の対処法を解説

●     熊本市で子どもの噛み合わせを相談するなら|かどおか歯科医院の強み

「うちの子の噛み合わせ、一度専門家に診てもらいたい」そう思っても、どの歯科医院を選べば良いか迷いますよね。
お子さんの大切な歯の治療だからこそ、安心して任せられる医院を選びたいものです。
熊本市南区にあるかどおか歯科医院は、お子さんの噛み合わせ治療において多くの強みを持っています。

歯科医院選びのポイント 角岡歯科医院の取り組み

痛みに配慮してくれるか

・レーザー治療の導入で、切開や痛みを最小限に抑えます。
・麻酔医と連携し、静脈内鎮静法など痛みを和らげる
選択肢も用意しています。

丁寧な説明があるか

・担当医・担当衛生士制で、同じスタッフが
継続してサポートします。
・カウンセリング時間を十分に確保し、
お子様と親御さんが納得できるまで丁寧に説明します。

精密な診断・治療ができるか

・歯科用CTで骨格を三次元的に把握し、
安全な治療計画を立案します。
・マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で、
肉眼では見えない部分まで精密な治療を行います。

衛生管理は徹底しているか

・クラスBオートクレーブ(最高水準の滅菌器)で
治療器具を完全に滅菌します。
・高性能な空気清浄システムで、
院内の空気を常に清潔に保ちます。

かどおか歯科医院の院長は、「患者様の歯の健康を守るかかりつけ医」であることを理念に掲げています。
歯科医師だけでなく、歯科衛生士や歯科技工士など、スタッフ全員が専門性を高めるための研修に積極的に参加し、チーム一丸となって質の高い医療を提供しています。
お子さんの将来を見据えた矯正治療はもちろん、虫歯や予防歯科まで、お口の悩みをトータルでサポートできる体制が整っているのが、かどおか歯科医院の大きな強みです。

【まとめ】お子さんの歯並びは一生の財産!不安な点は早めに専門家へ

お子さんの噛み合わせの問題は、見た目のコンプレックスだけでなく、咀嚼や発音といった機能面、さらには虫歯のリスクや顎の成長など、将来にわたって様々な影響を及ぼす可能性があります。
しかし、顎の成長段階にある子どもの時期に適切な対応をすることで、そのリスクを最小限に抑え、健やかな成長をサポートすることができます。

「まだ乳歯だから大丈夫」「そのうち自然に治るかも」と自己判断で様子を見るのではなく、少しでも気になる点があれば、まずは専門家である歯科医師に相談することが何よりも大切です。
プロの目で診てもらうことで、現状を正確に把握でき、最適なタイミングで最善の治療を選択することにつながります。
熊本市で信頼できるかかりつけ医をお探しなら、ぜひ一度、かどおか歯科医院にご相談してみてはいかがでしょうか。